民主党
民主ほっかいどう
〜インターネット版〜
2008.1.1号外

あいさつ

 昨年の参議院選挙では、皆様の大変力強いご支援により、民主党に第一党の座をお与えいただき、政権交代に向けた大きな足がかりをつくることができました。心から感謝申し上げます。
 さて、小泉・安倍政権、そして福田政権によって、日本の社会、国民の生活は、かつてないほど荒れ果て、厳しい状況になっています。地方と都市、雇用、所得、教育、医療、介護に表れた様々な格差、年金記録の消失、燃油価格の高騰、官僚による汚職、食品表示の偽装など、社会の歪み・格差・痛みを放置している政治を変えなければなりません。そのためには政権交代が必要です。
 民主党北海道は全党一丸となって、「国民の生活が第一」の政策を推進し、560万道民の負託に応える政党として、全力で取り組むことをお約束します。
 皆様のご健康とご多幸をお祈りし、年頭のご挨拶といたします。


 新年明けましておめでとうございます。
 さて、昨年は皆様に大変お世話になりました。統一地方選挙に続く参議院選挙において、私たち民主党は参議院第一党となり、野党で過半数を得ることができました。
 私たちはそのご期待に応えるために、昨秋の臨時国会で、民主党の国民との約束である「国民の生活が第一」の政策を次々に法案化して参議院に提出、可決し、衆議院に送りました。残念ながら、衆議院では自民党、公明党の反対により成立が難しい状況にあります。
 「長い権力は必ず腐敗する」という格言があります。「消えた年金」問題、薬害肝炎、防衛省汚職などで明らかなように、自民党長期政権の下で政治も行政も腐敗し切っています。国民の手に政治を取り戻し、国民の生活を守って行くためには、もはや政権を変える以外に方法はありません。
 どうか皆様におかれましても、皆様自身の生活を守るために、国民の生活を守るために、そして日本の未来を守るために、私たちに温かいご理解とご支持を賜りますよう、年頭にあたって心よりお願い申し上げる次第です。
 今年一年、皆様にとってよき年となりますよう、心から祈念して、新春のご挨拶と致します。


1.新春座談会

 統一地方選挙と参議院選挙が重なった07年は、まさしく激動の一年でした。道政奪還は残念ながら果たすことができませんでしたが、年金記録の消失問題や定率減税の廃止などで大揺れした参議院選挙は、自民党が歴史的な惨敗を喫し、民意は民主党を参議院の第一党に押し上げ、政権交代への大きな第一歩を踏み出すことができました。
 国会は参議院を主戦場におき、衆議院と一体となって、テロ特措法への対応、マニフェストで約束した年金や農業に関する法案の提出を行っています。
 一方、自民党は臨時国会を二度にわたって延長するなど、横暴な姿勢は変わらず。ついには選挙公約の年金記録照合を、「公約ではない」と歪曲化し、堂々と国民に嘘をつく有様です。
 目まぐるしく動く政治は、果たして国民にどう映っているのか。今回の座談会には、障がいの子どもを持つ母親、そしてNPO活動にも携わって活躍されている日置さんと一緒に「信頼される政治」のあり方などについて、議論していただきました。

(写真右から)
◆北海道農民政治力会議  北  準一 代表  北海道議会議員
◆連合北海道   高柳  薫 会長
◆民主党北海道 鉢呂 吉雄 代表 衆議院議員
◆地域生活支援ネットワークサロン 事務局代表 日置 真世 さん

日置: 私はまったくの素人なので、丁寧に教えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。最初にご自身のアピールをお願いいたします。

鉢呂: 日々課題に追われています。趣味が政治といわれないよう、何か趣味がないかと探しているところですが、今のところ見つけることができません。来年の1月で60歳になります。政治にかかわるきっかけは、1990年は農政、政治、消費税への不信が大きな争点でした。1989年の参議院選挙で「大きな山が動いた」といわれて、次の衆議院選挙でもまさに政治を動かそうということで、農協職員の私は、農家の人の大変な思いを持って立候補しました。北海道旧3区ですが、3名区で社会党系の二人目の候補者として推薦で出させていただくことになりました。そのときは二人当選ができなかったのですが、次の選挙で二人を当選させていただきました。普通の道民の一人でしたので、その目線だけは失わずにという思いの中で、もう18年になりました。

北:そもそも北海道農民連盟という農民運動体がありますが、北海道農民政治力会議は、農民連盟の運動を踏襲しながら、政治・政策分野、選挙の関係も含め政治力会議をつくって、その代表をしています。北海道は一次産業が産業ベースでいうと基盤で、それは今の政治の中でも農業は崩壊状態です。ちょうど私は団塊世代の始まりで、象徴的なのは団塊世代は田舎へ帰るという政策が象徴だなと思います。

高柳:連合の会長になったばかりですが、就任のとき三つほど課題をお話しました。一つは雇用労働者の労働組合の組織率が2割を切ってきた。しかも、残りの8割の人のさまざまな要求だとか課題をいかに集約してそれを具体的に政策実現するのか、労働組合が勤労者の代表足りうる資格がなければならないと思うのですが、そのことについてしっかりとやっていく。二つ目は地方連合の役割として地方の政策課題や地域課題にしっかり取り組む。三点目は政治の課題です。今日のテーマでもある政権交代ですが、多くは勤労者のためになっていないところがありますので、これは労働組合としてしっかり意識した動きをつくっていくこと

――政治が変わる手ごたえがありません(日置)
存在感、信頼感のある政党をめざす(鉢呂)
理想に近づく努力を惜しむな(北)
揺るぎない信念が必要(高柳)

日置:私自身の問題というか、一市民としては政治に興味があるかというと、ほとんどないような状況です。新聞やテレビを通じて毎日、政治の話題が出ていますが、それを自分の生活と結び付けて考えているという人は少ないです。でも、みんなは何も考えていないか、というとそうではなくて、生活の中では「ここがこうだったらいいな」とか、「ここはこうなってほしい」とか感じていて、期待する気持ちはあります。しかし実際には、選挙でしか政治に関わるチャンスはなくて、投票しても自分の1票がどれだけ反映されているのか、という手ごたえが中々ないので選挙には行かないという人も沢山いると思います。この前の選挙は、市民にとって目に見えて「変わるのではないかな」という思いがあり、そういう時は数字には表れないようなものが、市民の中にはあるのではないかと思います。そのように数字には出ない思いを、是非受けとめてほしいと市民レベルでは思っています。そこで素朴な疑問ですが、市民にとって政党の役割が、今ひとつイメージができないところがあります。改めて民主党とはどういう政党なのか、オリジナリティーは何なのかについて教えてください。

鉢呂:政治が強く感じられないということは、多くの皆さんの率直なところだと思います。本当のところでは、国民は政治家を信頼していない。なにか薄汚れた存在、非難をする存在という感じが強いのかなと思います。私はできるだけ国民の皆さんと政治家が接することができるように、そのチャンスを国民の皆さんに開かれているようにしておきたいと思っています。自分の選挙区では誰とでも、どこでも鉢呂と接することができる、こういう状態に行動をとって少しでも信頼感を高めていきたいと思っています。民主党は少しでも国民の皆さんにとって存在感のある、信頼感のある政党になっていかなければなりません。

北:野党も含めて、これぞ本当の政治というものを示しきれていないのではないかと思います。国の展望とか、基本政策の姿勢が見えない状態で、ただ出来事に対処しているという感じが多い。政治は毎日の動きがあって、現場というものをよく把握しながら、意見をもらいながら対処していくということが基本になるので、そうすると理念・信念との中で、両立が難しいというより、それを修正しながら理想的なものにどこまで近づけるかということではないでしょうか。

高柳:政党も政治家も理想・理念があります。当然、現実とのギャップはあるのですが、たとえば憲法でいえば、現状に合わせていくのか、憲法が理想だとすれば理想に現実を近づけていくのか、という、その辺のところが必ずしも、傍からはきちんと見えません。きちんと信念を持っていくことが必要なのではないかと思います。多くの人が志を持って集まった政党なので、国民のためにそういう方向で頑張ってもらいたいと思っています。

鉢呂:民主党は今政権交代をして政権を担う、ということが自己目的化している感があります。政権をとることは非常に大事です。しかし、こじんまり、偏ったということにはならないけれども、たとえば庶民の党であり、憲法についても今の平和主義については、それを変えてはならない、というような基本的な考えは、きちんと持ち続けて、どんな政治の状況になってもバラけるなんていうことでは、最終的には国民のための政治というのはできないのではないかと思います。確固たる共通意識というのを、国会議員も含めて日常的に培っていく必要があると思います。そこが今の日本の政治の弱点でもあると思います。

――参議選の結果をどう受け止めていますか (日置)
根本からの是正を求めた (鉢呂)
小泉改革の「まやかし」に気づいた (高柳)
黙って見過ごすことができなくなった (北)

日置:去年の参議院選挙で大きな変化がありましたが、その結果を踏まえて国民の声を、どう受け止めていますか。

鉢呂:安倍さんが日本を方向付けする選挙をしました。戦後政治の脱却、憲法を変えるということでした。それに対する対立軸として、憲法の平和主義は守らなければならない、という考えを持って立候補した人が大変多かった。安倍さんの右よりの姿勢に対する国民の考え方も出ました。二つ目は安倍さんの理念型に対して、民主党は国民の生活第一というテーマを掲げました。格差社会を是正するということに焦点をあて、これに対して国民も道民も共鳴してくれました。安倍さんのやり方、各大臣が辞めたり強行採決したり、年金の問題もあった。これに対する批判票だったという見方をする方も多いですが、私は国民が表面的なことではなく、きちんと民主党の考え方にも共鳴してくれた。国民の声は、小泉さんのときからの自由競争的な社会に対して、もう一つの政治が、こういったものを根本から是正するということを求めた選挙ではなかったかなと私は思っています。

高柳:連合は格差社会ということでずっとキャンペーンをしてきました。格差社会とか二極化とか地域間格差ということについて、国民はNO!の審判を下したということです。これまでの小泉改革の6年間について「おかしいぞ」ということに気付いたということで、その結果が参議院選挙だと思います。民主党が国民第一というスローガンを掲げて訴えてきて、マニフェストにもあげたということが、国民に受け入れられたと思っています。連合の勤労者へのアンケートで、投票の判断には政策などを重視したという結果が出ています。きちんと選挙戦に向けて政策やマニフェストを具体的に出して、今の政治の問題点、民主党ならこうやるといったことを、わかりやすくした結果が、今の不満と結びついて勝利につながったのではないかと思います。

北:「どこがやっても変わらない」という、非常に冷めた見方があります。今回の参議院選挙は、それとは逆にどうにもならない部分を、いかに打破するかということが出たのだと思います。農業や第一次産業は北海道の歴史そのもので、保守的な考え方が結構強いです。だから、我慢するところは我慢して、耐えて、なんとか地域を守っていこうという認識はずっとありましたが、ここ10年から15年の政治の一方的な締め付けを、これは黙って見過ごすことはできない、ということだったと思います。切り捨て政策に対して、何とかこれを乗り越える政治と政策が必要だということに、目が向いてきた結果ではないでしょうか。

鉢呂:小沢代表は、働く仲間の連合組織と徹底的に共同歩調をとり、農村地帯に本人自らが入り、マスメディアを十分に意識した選挙戦略をとった結果、保守王国でも勝ちました。農家への戸別所得補償という、農家に直接目に見える形で農業政策の見直しを訴えて戦った結果です。政治は、国民の皆さんにきちんとわかりやすく訴えるものが必要です。これが極めて大切です。統一地方選挙でもかなり民主党が全国で議席を伸ばし、これが勢いにもなったし、地方議員の皆さんが参議院選挙では積極的に選挙活動をした結果が、勝利につながったと考えています。

――民主党の第一党で国会はどう変わりましたか(日置)
国会が正常な形になりつつある (高柳)
二大政党制を意識し始めた(北)

日置:参議院選挙後の民主党の動きをどう評価しますか。

高柳:労働契約法と最低賃金法が成立しました。最低賃金法に労働者が文化的な最低限度の生活を営むことができることなどが盛り込まれたことは、今の国会の状況で実現することになったと思います。民主党の生活関連法案が具体的に審議されていませんが、法案を用意して、きちんと国会の場で議論する、という正常な形になったのではないかと思います。そういうことをきちんと積み重ねることによって、国民に信頼される政治になってくると思います。

北:民主党が参議院で第一党になりましたが、国民には、日本の政治がだんだん二大政党というところに入っていくという期待や、それを意識し始めてきているのではないかと思っています。だとすると、もっと先々の基本政策だとか戦略をしっかり組み立てて、場当たり的に右往左往するのではなく、今どういう状況なのか、何をしようとしているのかということを、しっかり見せていくことが必要ではないかと思います。

――政権交代で何が変わるのですか(日置)
行政の仕組みが抜本的に変わる(鉢呂)
本物の構造改革ができる(北)
情報公開の促進で政治が見える(高柳)

日置:今後について少し方向性が少し見えてきました。政権交代したら何がどう変わるのか、というイメージについて教えてください。

鉢呂:衆参が「ねじれ」てる中で、 民主党の考え方が修正して取り入れられて、マスメディアを通じて報道されることで、民主党の存在感はかなり高まっています。しかし決定的な所では民主党の考えは入らない状況ですから、衆参のねじれを解消できるのは、民主党が勝って政権を取って初めて、力強く政策が実現・実行されます。もう一段の取り組みが必要です。民主党は行政の仕組みを抜本的に変え、地方分権を大幅に行って、中央集権の権限と予算を徹底して地方に移譲します。それから官僚は政治がきちんと方向付けをします。そして政治家は市民レベルの意見や考えをきちんと受け止める。既存の業界団体の意見ではなく、国民一人ひとりの意見をきちんと政党が受け止めることができるシステムなど、国民の多様な意見を政治家が受け止め、そして行政システムを動かし政治を実行する。本来の民主主義の立場に変えていく、これが民主党の政治です。

北:現状の政治はまだ旧態依然で、更に「はびこった」状態にあると私は見ています。分権政策をしっかり持って、構造自体の中間にあるものを打破する、取り払うことが必要です。政権交代になったら、一気にやってほしいと私は思います。農業政策にしても一次産業政策にしても、総額予算は使っている。世界的に見て負けないくらいの予算を使っているかもしれない。しかし実際には現場は疲弊している。それは何が原因かというと、これは構造的な問題ですよ。仕組みの問題です。だから真の構造改革が必要です。 鉢呂:細川政権ができた時、まさに既存の行政の組織は全く変わらず、ただ政党がチェンジした。これは短期間で終息せざるを得ないと当時感じました。今回、民主党は目的意識的にやっています。政権を取った時に行政の組織も含めて大胆に見直しをする、そして、それをやっていけるだけの政権担当能力を持っていると思いますから、あとは、そこをいかにやりきるかということだと思います。技術的なことだけではなく、国民の皆さんとしっかり結びついてそれをやりきることが必要です。

高柳:地方と都市には、役割分担があると思っていますが、今は対立の構図にあります。都市には都市としての機能があるし、地方には地方としての役割がある と思います。例えば北海道は食料の生産基地であるし、自然資源があるわけですから、生産を担えるようにとか資源を守られるように税財源をどう配分してくれるのかというような議論が必要だと思います。今の政治の場ではそういう議論がきちんとされていません。それと情報公開が足りないと思っています。要するに政策決定システムにおける情報公開が。民主党が政権を取った時に、補助金や交付金の流れがきちんと見えるような、徹底した情報公開をしてほしいです。

鉢呂:以前、岡田元代表がCO2地球温暖化の国内での排出権取引を打ち出しました。国際的な排出権取引はもうやっています。農業もCO2を出すと同時に取り込む、北海道には排出権取引として毎年5000億ずつ配分する。これは民間も含めて行う。税の配分のあり方を考える時になってきたのではないでしょうか。北海道に工場を誘致するのは簡単ではありませんが、自然を活用する、自然の価値を認めるという考え方があってもいいと思います。

高柳:東京は食料も水も電気も自ら賄うことができません。だから地方と都市に役割分担があっていいはずです。地方の自然をうまく活用しなければ。日置:北海道だけで考えると食料もすごい自給率ですよね。

北:北海道は200ですかね。それを計画では242にしようといっています。自給率ですとか、生産でいうとおそらくまた下がっていくのではないでしょうか。農業、水産で大きなシェアと優位性を持っていますが、付加価値が取れていません。原料として本州に行って、加工や製品化されて戻ってくる。基礎体力的に言うと、 もっと北海道の資源をここでパワーアップさせるということが必要ではないかと思います。北海道だけで活性化できる仕組みをもっともっと伸ばさないといけないと思います。

日置:これだけ豊かな食料があるのに、それが実際の生活の豊かさにつながらないというのは何でしょうか。

北:やっぱり原料だけでというこ とでしょうね。それと他県では兼業が主で、それだけの産業があるということでしょうね。それらも北海道の二倍以上ですから、北海道でも加工する二次産業がないということが弱点ですね。鉢呂:道民が食べている北海道産というものは極めて低いです。やはり北海道のものはおいしいです。でも、せいぜい5月から9月までで、あとは道外のものに頼ることになります。野菜などでも、もっと越冬対策や収穫時期について、工夫をする必要があるのではないでしょうか。

日置:私も農業には興味があって、NPOでも障害のある子たちと無農薬の野菜をつくっていますが、売るとみなさん美味しいといって買ってくれます。

――衆議選にどう臨みますか (日置)
労働運動と政党の関係を再構築 (高柳) 
国民の生活に直結した政策を訴える (鉢呂) 
国民的課題に政党はどう応えるかがカギ (北)

日置:衆議院選挙にどう臨みますか。

高柳:連合総研の調査では、次に投票をする時に何に重点を置くかの問いに、「政党の政策」57.9%が一番多く、次に「候補者の政策」が37.8%、「人や実績」が4.5%です。次期衆議院選挙の争点は「年金・福祉問題」が86.2%、「税制改革」49.0%、「医療介護」33.1%、「財政再建」32.0%となっており、労働組合としてもこれらの課題を是非やっていただきたいと思います。

 次期衆議院選挙で必ず投票する人は51.0%、投票しようと考えている人24.6%で、7割を超えています。選挙に行こうとしている人たちに、どういうアピールができるかということですね。また連合は、『非正規労働センター』を設立しました。非正規の人たちの雇用問題とか、様々な問題について相談を受け、具体的に対応をするということを始めました。労働組合の役割としては、組織されない人たちの様々な要求や要請について、具体的に政策立案するために選挙を戦っていこうと考えています。一方では組織率の低下の問題もありますが、労働組合の日常の活動と政策がきちんと結びつくようにしたいと考えています。

鉢呂:民主党は今こそ政権交代、そして国民生活第一、安心できる道民生活の実現を訴えて、小選挙区ではすべて勝ちます。政策は国民生活直結です。50年、100年先の安心年金制度は民主党に任せていただきたい。税制は、金持ち優遇税制がこの20年間で80%の税率が50%になりました。税制をきちんと正して、揮発油税の暫定税率も廃止をして、一方、自治体と道路整備についてはきちんと議論をして、必要なものには手当てするという具体的な政策を掲げて、一気に政権交代に持ち込んでいきます。

北:農業は保守層が結構根強いです。それが今動き始めています。農業者の年齢構成は、60歳以上が44%以上。39歳以下は10数%です。ここ10年間で農家経済は184万落ちて今は655万です。統計ですからこれよりもまだ悪い所があります。こんな悲惨な状況です。5万9千戸のうち、種苗農家は3万8千戸です。これを続けていくには就農者が1600人位必要です。今、担い手は700人位しかいません。つまりあと10年したら崩壊するということです。政策転換が必要で、民主党の農業者戸別所得補償をきちんとやらなければ、もう続かないということです。これは国民的問題です。それに政党がどう応えていくか、そこでもう決まるのではないでしょうかね。

――民主党に期待することは (日置)
生活者の側に立ち流れを変えてほしい (高柳)
政治を身近なものに してほしい (北)
国民の目線に立った政治を実現します (鉢呂)

日置:民主党に今後期待していくものは。

高柳:労働者が当たり前に権利を主張できるような政治を行ってほしい。しっかりと生活者や労働者の側に立ってもらえれば、今までの流れとは変わると思います。例えば薬害のC型肝炎訴訟、年金の記録問題、石油価格の問題とかは、本来政治のリーダーシップできちんとやらなければならないことです。全部庶民に跳ね返ってきています。

日置:それらの問題については、具体的な方法とビジョンを示すことが必要ですよね。

鉢呂:原油高の問題ですが、今、政府がやろうとしていることは本当に付け焼刃で、従来型の対応で根本的な解決にはなりません。また国家備蓄油を民間と政府が半々で、150日、約半年分備蓄していますが、この30年間一度も放出されたことはありません。これは量的に極端に削減した時に緊急放出ということになっているのですが、今の価格高は北海道に一大災害が来た以上の損失になっていますから、民主党は異常な価格高についても緊急放出をするようにと訴えています。

日置:これらのことについて、市民はどう結びついていったらいいでしょうか。

高柳:福祉団体の人たちだとかとの連携も含めて労働組合の立場でいろいろ発信することが必要だと思いました。また市民団体とか福祉団体、NPOの人たちにも遠慮しないで、労働組合の門をたたいてほしいと思います。たぶん抱えている課題は共通課題が多いと思います。

日置:枠を越えて繋がり、情報交換ができたらいいですね。農業などは、すごく身近なことだと思います。

北:北海道は今、食と観光だとかの戦略がありますが、生産しているところとの結びつきがありません。これは、どこも縦で分離状態できていて、それを越えるには提携・連携、共生連携のような形がもっともっとできていかないと、乗り越えられないだろうと思っています。政治だとか政策を通じながら問題点を共通として、どこまでやっていけるかという、そういう接点で入っていければと思います。そういう地盤がもっと地域に広がっていけば、そうするともっと政治が身近になりますね。

日置:地域での地道な取り組みがないと身近にはうまくいかないと思います。どうもありがとうございました。

座談会参加者の「横顔」

民主党北海道
衆議院議員 鉢呂 吉雄 代表
新十津川町出身(1948年生まれ)。 小樽市在住。今金町農協に就職後、衆議院議員選挙に立候補し、現在6期目。2003年の知事選挙にも立候補する。この間、民主党幹 事長代理・国対委員長などの要職を務める。2004年からは民主党北海道の代表を務め、各種選挙では候補者の複数擁立を積極的に推進し、北海道から政権交代の実現を追求する。現在は民主党『次の内閣』ネクスト外務大臣を務め、テロ特措法の対応の責任者として活躍している。モットーは「現場主義」。

連合北海道
高柳 薫会長
遠軽町出身(1950年生まれ)。札幌市に在住。遠軽町役場に入所後、組合運動に入り、遠軽町労連書記長を皮切りに、自治労北海道本部財政局長・書記長・委員長を歴任。2007年の連合北海道の大会で会長に就任。
北 準一
北海道農民政治力会議
北海道議会議員 北 準一代表
奈井江町出身(1945年生まれ)。奈井江町農協青年部部長を皮切りに、奈井江町農民協議会委員長・空知農民連合書記長・北海道農民連盟委員長を歴任。当選2回。「政治、政策、行政の最終目標は、国民・住民の生活を守る」ことを政治姿勢としている。
日置 真世
地域生活支援ネットワークサロン
事務局代表 日置 真世さん
斜里町出身(1970年生まれ)。釧路市在住。重度の障害を持つ長女を筆頭に3人の娘の母。長女の障害をきっかけとして子どもの健やかな成長を願う『マザーグースの会』の活動に没頭。2000年に地域生活支援ネットワークサロンを立ち上げる。子どもや障害児者に関する地域課題に当事者が主役となって取り組む場づくりを中心としたコミュニティワークを行っている。子ども家庭支援、障害児者の支援、就労困難な若者の居場所など多種多様な事業の企画・コーディネート役として、多くの市民事業や活動に携わりながら、これからの時代の地域づくりを追求している。
【公職】
・北海道自立支援協議会委員
・釧路市地域福祉計画策定員
・道州制の芽発見モデル事業コーディネーター
【その他の活動】
・NPO法人こども遊学館市民ステージ(副理事長)
・NPO法人北海道NPOサポートセンター(理事)
・北海道重症心身障害児者を守る会(理事)
・日本レット症候群協会 など

2.日置真世さんからのメッセージ

 このたび、縁あって座談会の司会をすることになりましたが、私は政治に関しては全くの素人ですし、支持政党もありません。座談会を内輪だけではなく市民感覚のものにしたいとの趣旨をお聞きし、市 民活動をしている立場として、政治に対しても無関心ではないですし、それなりに期待を持つひとりの市民として、政治というフィールドでお話をうかがうのも勉強になるかと思い、お受けしました。
 「そもそも政治とは」「民主党とは」ということもわかりませんし、選挙や政権交代についても、そんなに関心があるわけではありません。そうした感覚が今の市民の状況だと思いますし、政治や政党はそう した何となく関心はありながらも、半分以上は政治に期待しても仕方ないと、諦めている市民に届くような活動やアピールをすることが大切だと思います。
 社会は様々な課題を抱え、いろんな意味で変革の時期を迎えているこのタイミングで、市民感覚から民主党の今と今後について話をしていただくことで、少しでも市民から信頼される政治が実現することに期待したいと思っています。
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