夕張市の実質負債総額が600億円を超した。自主再建は困難と判断し、財政再建団体への指定を国に申請することになる。借金の重さに耐えかねた財政破綻である。北海道では1969年の渡島管内福島町(1972年に再建終了)以来37年ぶりで13団体目となる。 同市の負債は一時借入金約292億円、地方債残高約137億円、第三セクターへの債務保証額が約133億円ある。今後、道や国の指導を受けながら財政再建計画の策定に着手し、早ければ今秋にも総務省に財政再建団体の指定を申請する。 再建計画は、通常は7年計画を目標に設定されるが、実質負債総額が一般財源の10倍以上の規模にまで膨らんだ同市の場合、「50年はかかる」と試算している金融機関もある。
民主党北海道は、小平忠正衆議(第10区総支部代表)を団長とする「夕張市財政問題調査団」を6月25日、夕張市に派遣し、財政状況の調査を実施した。 調査にあたり小平衆議は、「旧産炭地域の厳しい状況は十分に理解できる。党として今後、最大限協力できることを考えていきたい」と述べた。 これに対し後藤健二市長は、「結論を先送りできない状況にきている。再建に向けて協力をいただきたい」と述べ、これまでの経緯と今後必要な支援策についての要請があった。その中で、「この事態に陥ったのは炭鉱閉山後の後処理で住宅や水道を引き受けたことによる経費の増大、加えて急激な人口減による税収の落ち込みと人口比率で高齢者の割合が45%を超えていることにある」と述べた。
地元産業の衰退や人口流出で財政危機に直面する自治体は少なくない。歳入・歳出水準が現状のまま推移した場合、財政再建団体に陥る可能性があると公表した自治体は、16市36町1村であることが分かった。財政再建団体の申請を表明している夕張市は公表していなかった。 民主党北海道は、危機的な状況にある自治体財政の建て直しに向けて、現状を把握・分析し、今後の対策を検討することを目的に、「地方財政対策プロジェクト(委員長‥逢坂誠二衆議 道連副代表)」を6月28日設置した。
財政再建が長引けば長引くほど、住民生活への影響は大きくなる。負債総額は632億4千万円。ピーク時の人口は11万6千人(1960年)だったが、現在は1万3千人にまで激減しており、市民一人当たりの借金は480万円になる。 財政再建団体の指定を受けると、自治体としての主体的な行政運営は事実上不可能となり、国の厳しい制約下に置かれる。将来に向けたインフラ整備、学校施設、道路など住民生活に欠くことのできない施設等の整備についても計画的に実施することが難しくなり、行政サービスの著しい低下が予想される。
逢坂誠二衆議院議員(道連副代表) 財政再建団体とは、地方財政再建促進特別措置法に基づき、赤字額が標準財政規模の20%(都道府県は5%)を超え、総務大臣に申請し指定された自治体のこと。財政再建団体になれば、住民の負担が増える反面、行政サービスが低下する上、自治体職員の給与なども大幅に低下するなど、地域への負の影響が多大だ。 首長や自治体議員になろうとする者は、その地域の皆さんの生活の安定と満足感を高めること、その地域をさらに良くしたいという強い思いを持っているが、財政再建団体になることは、その思いと全く逆の現実を突きつけられる。今回、夕張市が、この選択をしたことついて、市長や市議会をはじめその判断に関与した皆さんは、胸の張り裂ける思いだったのではないか。 夕張市が財政再建団体申請の目安となる赤字額(すなわち標準財政規模の20%)とは、約9億円だ。その一方で、夕張市の平成16年度普通会計の赤字額は50万円程度なのだから、表面上は財政再建団体とは無縁だ。しかし、本来は単年度内に返済し借入額をゼロにすべき一時借入金が、継続的に300億円近く存在するという。この残高が明確に公表されていれば、夕張市の財政が、長期間にわたって、通常とは全く違う状況になっていたことは容易に想像がつく。 国は、1980年代の後半から、地域の特色ある事業と称して、借金によって単独事業を積極的に進めることを自治体に強く奨励した。バブル崩壊後、今度は景気対策と称し、自治体は一時期に集中させた公共事業を強いられた。国では補正予算を組んでその財源を確保したが、事業費の相当部分が最終的には借金だ。この結果、国の財政は一気に悪化し、自治体は、自主的に給与や人員削減、福祉などの単独事業の縮小などを行って対応している。 小泉政権になり、国の財政の厳しさを自治体に皺寄せするかたちで、地方交付税額の削減がはじまった。平成16年度には、国ですらが「減らしすぎた」と認めるほどの激しい削減が行われたが、その後も削減が続き、自治体は現在さらなる歳出削減の真っ最中だ。しかし現実は、義務的な支出も多く、交付税の削減に歳出減が追いついていない。こうしたことを考えると、財政再建団体転落は、夕張市だけのことではない。また交付税の削減は、財政再建団体申請基準の算出分母である標準財政規模を小さくすることであり、この点からも、財政再建団体となる自治体数増加の条件を高めているといえる。 現時点で、夕張市の財政再建について、夕張市が、当面、対応すべきことは、僭越ながら次のことかと思う。「不要不急の支出を全面凍結」することと合わせて、「日々の現金の流れを止めない方策」が必要。(一時借入金をルールどおりに全額返済すれば、ゴミや水道、病院など、市民生活が止まる可能性がある)次に「平成18年度予算の単年度の真の収入を明確にする」こと。出来る限り早期に、歳出をその範囲内で行う予算に組み替えること。つまり「単年度収支をゼロ若しくは黒字」にすること。これを行って真の負債総額が決まり、やっと負債返済計画の策定に着手できる。 民主党としては、資金をつなぐための金融機関への働きかけ、高金利起債借換え措置、産炭地総合発展基金問題への対応などに積極的に取り組むこととしている。同時に、今後、財政の実態が明らかになると、負債額が大きいため予想外の事態が発生するおそれがあるが、それらにも迅速かつ積極的に対応したい。特に個人的には、首長経験者として、他人事とは思えない切迫感を持っている。 今回の夕張問題に関し、今後、その原因が様々に語られることと思う。根本は、国の石炭政策に翻弄された結果だといえる。炭鉱閉山後の対策に関しては、総合的な責任の所在が曖昧であり、場当たり的、対症療法的な対応に終始したことが原因かとも感ずる。この問題を通して改めて、国は縦割りで無責任な行政体質から脱却する必要性が、加えて真の分権社会の実現が急務だと感じている。よもや、やっぱり地方の手綱は国が握っていないとダメだなどという愚かな結論を導いてはいけない。
愛媛県警の捜査資料がウィニーによって流出した問題で、同県警は6月16日、調査結果の報告内容を明らかにした。本件については、極めて重大な問題が多く含まれていることから、鉢呂吉雄衆議(道連代表)は、単独で愛媛県に入り捜査協力者と言われる人物に接触するなど、内閣委員会でも集中的に国家公安委員長に質してきた。 調査報告では外部に流出したファイルの数は約3、500(民主党北海道の調査では約3、700)。その中には約6、200名の氏名が含まれている。これだけの膨大な流出量にも関わらず、報告書は14頁程度で、事の重大性の認識に欠けている。 取り分け捜査報告書に記載されている捜査協力者については、全員に謝礼が支払われていないことは認めたが、「捜査報告書は、A警部(流出させた警察官)の謝礼交付に関する個人的な手控えメモ」としており、個人の責任に転嫁している。謝礼の不払いについては、「謝礼を交付することを念頭に、実名または仮名として予定されていた名義を記載した手控えメモを作成。上司と検討した結果、謝礼を交付するには至らなかったが、消去されずにパソコンに保存されていた」と弁明している。 また実在する人物を捜査報告書に載せた件については、「捜査活動で知り得た実在する人物の氏名等を便宜的に仮名等として利用」としており、実在する第三者をあえて仮名として利用するなど、その内容は極めて不自然で理解しがたい。 民主党北海道は捜査報告書にある捜査協力者15名に対して、個々に調査を行った。宇和島に住む男性は、「捏造されている」と厳しく指摘し、もはや警察組織が自らこの問題を解決することは不可能と述べた。また全く実在しない人物が、捜査協力者として記載されていることも明らかになった。同県警の調査報告では、捜査上知り得た実在する人物を協力者として便宜的に利用、としている内容と矛盾している。 ずさんな捜査資料、ずさんな資料管理、ずさんな調査。警察組織が「不正」を正当化し続ける限り、国民の信頼を得ることはできないのである。
前市長の不祥事による辞職に伴う苫小牧市長選挙は、7月9日に投開票が行われ、即日開票の結果、元苫小牧市長の鳥越忠行氏は元衆議の新人に敗れ市政の奪還には至らなかった。 投票率59.36% 鳥越 忠行 37,187票 岩倉 博文 43,274票
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